喉が痛い?科学的に認められたお勧めの自然療法

のど痛、医学的には咽頭炎(いんとうつう)と言われますが、これは誰もが一度は経験する一般的な不調。
主な原因のうち、治療に抗生剤を必要とするのは一つだけ!
ほとんどの咽頭炎の症状の予防と治療には、自然な方法で対処することができます。
そもそも、咽頭痛の原因は以下に分けられます。
- ウイルス性咽頭炎(感染性)
- 細菌性咽頭炎(感染性)
- 真菌性咽頭炎(感染性)
- アレルギー関連(非感染性)
- 胃酸逆流関連(非感染性)
まずは、原因を突き止めることが肝心!最も多い感染原因はウイルス感染です。ただし、細菌感染や、場合によっては真菌感染でも、感染性咽頭炎を引き起こすことがあります。
非感染性咽頭炎(通常、アレルギーや食物過敏症が原因)にも、後鼻漏(こうびろう)よる刺激、および胃酸逆流による炎症・疼痛という2つの代表的な原因があるとのこと。
咽頭炎によく見られる症状
以下は、5種類の咽頭炎すべてに共通すると考えられる症状です。
- 発赤
- 腫れ
- 刺激
- いがらっぽさ
概して、飲食物や唾液を飲み込むと痛みを強く感じ、さらに咽頭炎が感染性の場合は、以下の症状が現れる場合もあります。
- 発熱
- 頭痛
- リンパ節の腫れ
- 扁桃腺の白斑
- 皮疹
- 筋肉痛
- 関節痛
- 腹痛(通例では子供のみ)
- 嘔吐(通例では子供のみ)
咽頭炎の治療法は原因によってさまざま
ウイルス性咽頭炎
ウイルスを原因とする咽頭炎は、大抵1週間以内には自然に回復します。
ただし、激痛を伴う場合や痛みが持続する場合は、医師の診断を受け、細菌を原因とする症状でないことを確認することが大切です。
咽頭炎は、風邪(上気道感染症)またはインフルエンザの発症中にも見られ、咳や痰の絡みを伴うことがよくあります。
ウイルス性の咽頭炎には、抗生物質が効かない点に注意が必要です。
細菌性咽頭炎
細菌性咽頭炎の原因で最も多いのが化膿連鎖球菌で、一般に連鎖球菌性咽頭炎と呼ばれます。
性感染症である淋病とクラミジア感染症も、咽頭炎や扁桃炎を引き起こす場合も。
連鎖球菌性咽頭炎には以下の症状が挙げられます。
- 38度以上の発熱
- 咳なし
- 喉の奥に白っぽい膿の袋または損傷
- リンパ節の圧痛
細菌感染症の治療には抗生物質が含まれます。
真菌性咽頭炎
喉の真菌感染症は、糖尿病や免疫不全患者が発症しやすい疾患です。
また、口腔・咽喉の健康な細菌を破壊するおそれのある抗生物質の副作用としても、発症する可能性があります。
このタイプの感染症は一般に口腔カンジダ症と呼ばれます。ほとんどのケースで、原因疾患の治療や抗真菌薬の服用が推奨されます。
アレルギー関連の咽頭炎
慢性アレルギー症状のある人は、後鼻漏(鼻水が喉の奥に流れ出る慢性疾患)にかかりやすくなります。後鼻漏は刺激や炎症を引き起こすことが多く、これが痛みや不快感につながります。
アレルギー反応の原因となる成分を見つけることが重要です。原因がわからない場合は、アレルギー専門医に相談すると良いでしょう。
抗アレルギー療法や副鼻腔洗浄は、辛い症状の緩和に役立つと思われます。
胃酸逆流による咽頭炎
慢性胃酸逆流でしゃがれ声になったり、咽頭炎に至ることもあります。
患者の多くは、食習慣を変えたり、食べる量を減らして食事回数を増やすといった方法で効果を上げています。胃酸逆流の症状が2週間以上続く場合は、医師の診察を受けることが大切です。
従来の咽頭炎対処法
咽頭炎の原因を特定したのち、以下の方法が可能です。
- 市販の鎮痛剤(パラセタモール、アセトアミノフェン、イブプロフェンなど)を服用
- 塩を入れた温水(お湯に塩小さじ1/2)でうがい注意:飲み込まないこと)
- 加湿器を使用
- 水分を十分とること
- 酸性食品を避けて
- タバコの煙を避けて
自然な咽頭炎対処法
自然な方法を取り入れることもできます。次にご紹介する治療法は、主にウイルス感染症患者が対象です。
ここに挙げる方法は、細菌感染症と真菌感染症の症状にも役立つ可能性がありますが、この2種類の感染症に関しては、医師による治療に勝るものはないことをお忘れなく。
エキナセア
エキナセアは、呼吸器感染症や咽頭炎の治療に用いられてきました。
風邪予防、つまり咽頭炎症状の予防にエキナセアの効果が期待できることが実証され、ハーブティーの他にも、カプセルやエキスとして摂取されています。
エルダーベリー
伝統療法の範囲内で、エルダーベリーは関節炎に関連する痛みの治療に使用されてきました。
また、アメリカ先住民は、さまざまな感染症や発熱の治療薬として使用し、一方ヨーロッパではエルダーベリーの実で薬用シロップを作る風習があります。
ショウガの根茎
アーユルヴェーダ医学と伝統中国 医学では、ショウガの治癒・薬理作用が高く評価されています。ショウガの 有効成分はジンゲロールとショウガオールです。
ショウガはウイルス性上気道感染症の治療法として定評があり、発熱や咽頭炎軽減が期待できることが複数の研究で示されています。
さらに、胸部に痰が溜まるのを抑え、咳の症状軽減を促進、咳風邪やインフルエンザ感染症の症状治療に役立つ優れた選択肢と言えます。ショウガは、咽頭炎関連の痛みを軽減する可能性もあります。
緑茶
バイパス術(開心術)を受けた患者が、術後の1日に6時間おきに緑茶溶液でうがいをしたところ、咽頭炎の症状が改善したことが示されました。
緑茶の抗炎症作用が咽頭炎の軽減に役立ったそう。
ハチミツ
ハチミツは、咳をはじめ、喉関連症状の改善に、長年世界中で推奨されてきました。
扁桃腺摘出術後の痛みを軽減するハチミツの効果が評価され、疼痛症状全般の軽減に有効である可能性が示されました。
甘草根
気管内挿管が行われた術後の患者が、
「甘草溶液でのうがいにより咽頭炎の発生が半分に抑えられた。挿管前に甘草溶液でうがいをすると、発症しがちな煩わしい合併症の予防として簡単な方法と見られる。」との結果も。
マシュマロルート
マシュマロルートは、西アジア、北アフリカ、ヨーロッパを原産とするハーブです。過去数千年にわたり、薬用として消化器や呼吸器障害の治療に用いられてきました。
マシュマロルートは、サプリメントとしてだけでなく、ハーブティーとして飲むこともできます。
ペパーミント
ヨーロッパ原産のペパーミントには、数多くの効能があります。ペパーミントティーには、喉を癒す働きが期待できます。
また、ペパーミントの香りは、吸入することで鼻づまり解消も図れます。
推奨用量:ハーブティーとして飲むか、ディフューザーに入れてエッセンシャルオイルとして使用します。
喉トローチ
トローチにはさまざまな処方があり、咳の症状や咽頭炎を抑えるのに役立つと考えられます。
また、豊かな風味でおやつとしても楽しめるトローチは、喉の調子に関わりなく親しまれています。一般的なフレーバーには、ハチミツ、ユーカリ、メントール、緑茶、エキナセア、アニス、チェリーなどがあります。
出典:iHerb https://jp.iherb.com/blog/sore-throat-try-these-science-backed-natural-remedies/930
いかがでしょうか?
ちょっと難しい内容でしたが、喉の痛みの原因は何なのか?大体の見分けや対処法がわかるだけでも、かなり役に立つのではないしょうか!
少しでも気になればこの記事を見直して、判断の一つにしてみてくださいね!